側弯治療

脊柱(背骨)を正面から見た場合に、左右に曲がっている状態を脊柱側弯症といいます。
弯曲の大きさは、上下で最も傾いている背骨どうしのなす角度 (コブ角)で判断 しますが、この角度が10°以上であるものが側弯症です。
側弯症は手術が必要と判断されるような角度(40°〜50°以上)になっても、痛みなどの症状を出すことはまれです。しかし、進行すると、健康に直接影響を及ぼすような障害を引き起こすことがあります。

当院では株式会社Schroth Best Practice Japan(麹町 白石整骨院内)と連携して、装具作成や運動・呼吸法療法を行っています。

側弯症の中でも10歳以降に発症する思春期特発性側弯症は女の子に多いのが特徴です。軽度の場合は経過観察ですが、中等度になると進行防止のために装具による治療を行います。
ほぼ一日中、大きくて硬い装具をつけているのはストレスですし、おしゃれをしたい年頃の女の子が装具のせいで好きな洋服を着られなくなるのはつらいことだと思います。当院では、なぜこの治療が必要なのかという目的を事前にしっかり説明するとともに、可能な限りコンパクトで効率的な装具の作成で、ストレス軽減につなげています。
治療の目的を理解できれば、ほとんどのお子さんは真面目に治療に取り組んでくれると思います。「側弯症になったから終わり」ではなく、側弯症になったことをバネに変えていけるよう患者さんをサポートしていきます。

検査

脊柱側弯症の適切な評価のため、背骨全体を1枚の画像で撮影できる全身用のエックス線撮影装置を設置しています。

装具作成

シュロス式装具 ゲンシンゲンブレース Gensingen Brace by Dr.Weiss®(GBW)は、Dr.Weissにより設計される側弯症治療のための世界の最先端の装具(コルセット)です。

従来の装具のように進行の抑制を目的とするだけでなく、積極的に改善を目指す装具であり、矯正力が高い上に、小さく軽く、患者さんが使いやすい装具です。

日本では株式会社Schroth Best Practice Japanが唯一の輸入代理店で、CAD/CAMにより、ドイツまで行かなくても東京からオーダーすることができます。患者さんの体のスキャンデータと実測のサイズ、レントゲン写真、外観写真等をドイツのDr.Weiss に送り、お一人ずつの設計図をCAD/CAMで作製し、それを基に装具が作られ、日本に輸入されます。

運動療法

株式会社Schroth Best Practice Japanが日本で初めてご紹介するシュロスベストプラクティスとはドイツで100年近く行われている側弯症の運動療法シュロス法を、シュロスファミリーの3代目であるDr.Weissが、現代的に、より簡単に実践しやすく改良した最新のシュロス式側弯症運動療法(エクササイズ、トレーニング)です。

機械を使った治療